春らしいウェルカムボードにできあがりました。
花嫁さんにとても喜んでもらって、ホント良かった。
いつもと違う制作、好きな人のために作るって、楽しかったなぁ。
開催中のFEI PRINT AWARD、私の作品がHPにアップされています。
嬉しい(^^)
頑張って作ってよかった。
http://museum.f-e-i.jp/exhibition/fei-print-award-2/
こうやって見ると、なんかちょっとだけ客観的に見れるね。
おし、またがんばるぞ!
猛暑のはずだった夏はいつのまにか去り、すっかり秋めいていますね。
FEI ART MUSEUM YOKOHAMAで今日から開催される、
第3回 FEI PRINT AWARDに出品させていただくことになりました。
2014年9月16日(火)ー10月5日(日)
10:00-19:00 ※月曜休廊
FEI ART MUSEUM YOKOHAMA
神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3-33-2 1F
http://museum.f-e-i.jp
搬入ぎりぎりまで刷って、刷って、刷って、
額装して・・・やっとこさ発送した。
はぁはぁ言ってた気がする。
できたてのほやほやですので、見て下さると嬉しいです☆
わたしは今まで、私の中にあるテーマというか哲学というか・・・
そういうものを伝えるために表現してきた。
最近は見る人のために作りたいと思う。
人はいろんなものを抱えて生きていて、
それが大きいのか小さいのか、重いのか軽いのかは
わたしには計り知れない。
心に寄り添えるような、温もりを感じられるような、
そんな作品を作りたいと思う。
“雁皮刷り”とは…
雁皮紙という、オブラートのように薄い和紙を使って刷ります。
インクを詰めた版に雁皮紙をのせ、
水で溶いたのりを刷毛で塗って、
最後に版画紙をのせてプレスします。
インクと紙の間に、雁皮紙をサンドウィッチするのです!!
言葉で説明するのは難しいので、次回その全貌をお伝えしたいと思います。
3版目の銅版。
雁皮紙によって、今まで刷ったものが淡ーい色合いに変化します。
最後の4版目。
完成です。
刷りという行程は、トンネルのよう。
薄暗い中を、光を求めて進んでいく。
その光は、あるかもわからない、存在不明な光。
わたしにしか見ることのできない光。
見えたときは、しっかり手で捕まえる。
そして、また必ず会えることを信じて手放す。
今回出品するコンペは、和紙を使ったミニプリント展です。
熊本県唯一の手漉き和紙、“宮地手漉和紙”を使いました。
江戸時代から続くこの和紙は、八代市の妙見宮近くの工房で、おじいさんが一人で作っていらっしゃいます。
素朴で、おじいさんの手の温もりが伝わってくる、素晴らしい和紙です。
この和紙と出会い、「この紙で刷りたい!」と思ってから2年半・・・。
やっと刷りました。
やっと完成しましたーーー!!!
1版目の木版凹版。
彫刻刀との丸い彫り跡が好きです。
絵の具にちょっとパールホワイトを混ぜて、きらきらさせるのです。
苦戦した2版目、ラワンベニアのグラデーション。
1回目の刷りで、手漉き和紙の表面とベニアの表面がくっつき合い、
毛羽立つというハプニングが。
紙の湿し具合やプレス圧を変えたり・・・。
そして多少の毛羽立った感は目をつぶることに。
この次は銅版を2版重ねます。
が、しかし!もっと毛羽立つことに気付きました。
銅版の表面と、和紙の表面は、どちらも凹凸があります。
お互いがひっかき合って、くっつき合って、剥がれてしまうーー!
いつも思います。
“刷り”という行程はトンネルだと。
悩んだ末に、初の“雁皮刷り”で仕上げることに決めたのでした。 つづく・・・