“雁皮刷り”とは…
雁皮紙という、オブラートのように薄い和紙を使って刷ります。
インクを詰めた版に雁皮紙をのせ、
水で溶いたのりを刷毛で塗って、
最後に版画紙をのせてプレスします。
インクと紙の間に、雁皮紙をサンドウィッチするのです!!
言葉で説明するのは難しいので、次回その全貌をお伝えしたいと思います。
3版目の銅版。
雁皮紙によって、今まで刷ったものが淡ーい色合いに変化します。
最後の4版目。
完成です。
刷りという行程は、トンネルのよう。
薄暗い中を、光を求めて進んでいく。
その光は、あるかもわからない、存在不明な光。
わたしにしか見ることのできない光。
見えたときは、しっかり手で捕まえる。
そして、また必ず会えることを信じて手放す。