光を求めて・・・

 

“雁皮刷り”とは…

雁皮紙という、オブラートのように薄い和紙を使って刷ります。

インクを詰めた版に雁皮紙をのせ、

水で溶いたのりを刷毛で塗って、

最後に版画紙をのせてプレスします。

インクと紙の間に、雁皮紙をサンドウィッチするのです!!

 

言葉で説明するのは難しいので、次回その全貌をお伝えしたいと思います。

 

 

3版目の銅版。

雁皮紙によって、今まで刷ったものが淡ーい色合いに変化します。

the breathy forest 3

 

 

最後の4版目。

the breathy forest

完成です。

 

 

刷りという行程は、トンネルのよう。

薄暗い中を、光を求めて進んでいく。

その光は、あるかもわからない、存在不明な光。

わたしにしか見ることのできない光。

見えたときは、しっかり手で捕まえる。

そして、また必ず会えることを信じて手放す。

 

 

美しいふたり

先日、宇城市三角岳に登ったときのことです。

 

イシガケチョウに出会いました。

その名の通り、石崖・石垣模様をしています。

美しい線…。

kinugasadake

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よーく見ると…、下のやつ、なんだろ。

kinugasadake2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レースのスカートを身にまとったこの子は、キノコでした。

キヌガサダケという、準絶滅危惧種です。

なんとドレッシー!これまた美しい…。

 

森は不思議です。

足を踏み入れ、どんどん進んでいくうちに世界が変わっていく。

滅多に見られない生き物に出会ったり、

普段では味わうことのできない時間を過ごすことができる。

 

あの場所へ行きたいな。

過ごしたいな。会いたいな。

ああ…、好きだなー。

 

森の共生

IMG_0590IMG_0596

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熊本県富合町にある雁回山に登りました。

本当は久住山の予定だったのですが、雨に見回れたため、曇り空の中、近場の山へ出かけたのです。

(※雁回山[がんかいざん]の山名は、弓の名人・鎮西八郎為朝が山の上を飛ぶ雁を射落としたため、雁が山を避けて遠回りして飛んだ事に由来しているそうです。)

 

雨が降った後の森は静寂していて、かすかな光を捕まえて輝いていました。

一番美しかったのは、苔たちです。雨の雫に濡れて、緑が一層引き立っていました。

それぞれの緑を生み出し、それぞれの形で生きている姿に見惚れました。

gankaizan-3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつか、苔描こーっと。

gankaizan-4